WiMAXのアンテナがうまく立たない時、パラボナアンテナを自作することで、WiMAXの電波を強化・増幅することが可能です。
100均で購入できる材料で簡単に自作することが出来ますので、パラボナアンテナの作り方やどれくらい効果があるのかを解説します。
パラボナアンテナ(リフレクター)を使って速度が倍以上になった例はいくつもありますので、電波の悪さにお悩みなのであれば是非試してみてください。
パラボラアンテナで速度が速くなる・電波が増幅する理由とは
パラボラアンテナはマンションの屋上やベランダなどに設置されている、衛星放送などを見る際に利用されるアンテナです。
パラボラアンテナの仕組みは、アンテナ自体がお椀の様な形で局面になっており、入ってきた電波を反射させて1点に集中させるというものです。
参考:パラボラアンテナのしくみ
このアンテナの焦点にWiMAX端末を置くことで電波を強化・増幅することができるというわけですね。
本来、電波が悪い室内だったとしても、パラボラアンテナを利用し電波を増幅することで、通常は2本しか立たない電波を4本立たせるなども可能になるのです。
受信感度が良くなり平均通信速度を向上させることができます。
WiMAXの自作パラボラアンテナの作り方
WiMAXのパラボラアンテナ(リフレクター)の材料はダイソーなどの100円ショップで購入することができるボウルやまな板スタンドを用いて簡単に自作することが出来ます。
もちろん、WiMAXだけではなくポケットWiFiの外付けアンテナとして利用することが可能です。
WiMAXの電波を集めるパラボラアンテナ pic.twitter.com/apryaNPh4w
— ながきさん@がんばらない (@nijiirokumakum1) 2017年1月29日
材料
- ボウル
- まな板スタンド(タブレットスタンド)
用意するものはこれだけです。
自作する方法
まな板スタンドにボウルがしっかりと嵌まるように曲げてみましょう。
金属製のボウルを置いたら、WiMAXルーターをボウルの真ん中に来るように設置します。
これだけで完成です。めちゃくちゃ簡単ですよね。
クレードルがあれば更に電波強化が期待できます。
アルミボウル製WIMAXパラボラアンテナ! pic.twitter.com/NrjLI83d4X
— 加藤【A/Tさん応援!】哲史 (@ufc_pride_dream) 2016年8月25日
職場の部屋はWiMAXの電波状態が極めて悪いので勤務開始前にパラボラアンテナ(100均)を制作。ボウルとタブレットスタンド。材料費200円、制作時間10秒。本日は一度も通信不能にはならなかった。ちな昨日までは毎日1〜2時間くらい通信不能になる現象が頻発してた。 pic.twitter.com/MqiR18SOso
— 哲梗庵 (@tsukitea8) 2017年9月22日
まな板スタンドよりは料金が上がるかもしれませんが、このようにタブレットスタンドをり要することで自作することも可能です。
家のWi-Fi(WiMAX)が安定しなさすぎてブチギレそうだったけど300円で自作パラボラアンテナ作ったらめっちゃ安定して嬉しい(^ω^) pic.twitter.com/ws9a02jKlt
— ☆しょ~ま☆ (@Hanai871S) 2017年9月18日
窓際にフックを付けてボウルを吊るすという例もあります。パラボナアンテナの原理さえわかっていれば利用するものは何でも良いですからね。
更に電波を増幅させるにはアルミホイルを利用する
パラボラアンテナ代わりのアルミホイルに囲まれた私の部屋のWiMAXルーター🙄☝🏼
近頃すこぶる速い🙄☝🏼ストレスフリー🙄☝🏼
基地局が増設されたのでしょうか🙄☝🏼
そろそろ更新なので機種変🙄☝🏼 pic.twitter.com/iAkefDMyyu— 典弘 (@NORIHIRO_SP) 2017年9月8日
金属製のボウルではなく、ザルにアルミホイルを巻いてボウルの代わりに利用したり、フライパンにアルミホイルを巻いてパラボラアンテナを自作されている方も多くいます。
アルミホイルを利用されたケースでは4倍近くまで早くなるという例が報告されていますので、ボウルだけでは物足りボウルだけではアルミホイル版も試してみることをおすすめします。
WiMAXの自作パラボラアンテナで通信速度が向上した例
以下はパラボラアンテナ設置前と設置後の速度測定の結果です。
通常の速度 | アンテナ設置後の速度 |
---|---|
4.41Mbps | 14.65Mbps |
7.56Mbps | 16.25Mbps |
4.78Mbps | 8.56Mbps |
1Mbps | 5.46Mbps |
電波が改善し、2倍〜4倍ほどまで通信速度が向上しています。
元々電波が悪いから利用される場合が多いはずですので、元々の速度は低めですが10Mbps超えるほどの通信速度になればインターネット接続で困ることもないはずです。
私は自宅では光回線を利用しているのでWiMAXは利用していませんが、以前はこちらのパラボラアンテナにお世話になっていました。
WiMAXのみで全てのインターネットをまとめられている方で、速度にお悩みの方には本当におすすめです。
インターネットの回線速度はWEBサイト閲覧ならば1Mbps〜10Mbpsほど、動画やゲームをされる場合でも30Mbpsあれば十分ですので、パラボラアンテナで改善できると良いですね。
関連記事:ネット回線速度の目安や平均は?快適な下り上りの通信速度をチェック
パラボラアンテナを利用した方の口コミまとめ
実際にパラボラアンテナを設置するとどれくらい効果があるのかを見ていきましょう。
WiMAX速度向上のためにパラボラアンテナもどきを作成。吸盤を底に貼るの良くないけど一旦これで速度2倍。 pic.twitter.com/v88opIxG1z
— KIN1987 (@KSTR0405) 2017年1月30日
パラボラアンテナ付けてからwimaxめっちゃ速度でる
— garicchi (@garicchi) 2017年1月24日
自作WiMAXパラボラアンテナ完成!
このダッサい見た目!
ボウルと棚とスマホ立て!だがしかし!
下りのスピードテストでは何と、ほぼ倍の数値を記録!
こいつはすげぇぜ!!!! pic.twitter.com/KoS7W1lnvR— ポン (@ponnosuke) 2017年1月4日
パラボラアンテナを利用してから速度が2倍になったという例が本当に沢山ありますね。
WiMAXのパラボラアンテナの向きに注意する
- WiMAXルーターを焦点に置く
- 設置する向き・角度を決める
- 見た目はあまり良くない
パラボラアンテナで電波が増幅されている所にWiMAXルーターが置いてないと意味がありませんので、うまくアンテナが立たないときには位置を調節してみてください。
パラボラアンテナも窓際に置きましょう。パラボラアンテナは指向性が低いですので、外から入ってきた電波に合わせて向き・角度を設置しないといけません。
ベストな受信場所を見つけるためには何回か調節をする必要があるでしょう。
WiMAXの電波が強化できるのと引き換えに、自宅にボウルをおかなくてはいけないので、見た目重視の方には難しい選択かもしれません。
クレードルのアンテナも活用する
WiMAXの電波が悪い時はクレードルに設置するだけでも電波が改善できたという例があります。
W05などのクレードルでも効果はありますが、特に『WX04』のクレードルは拡張アンテナが搭載されていますので、電波強化にはもってこいです。
クレードルにWiMAX端末をはめたら、そのままにしておくのではなく向きを調節して、アンテナが一番立つ場所を見つけてみてください。
まとめ
WiMAXの電波が悪いと感じたら、パラボラアンテナの自作を試してみてください。
100円均一のボウルやまな板のみで簡単に自作することができます。
パラボラアンテナを利用しても繋がらないという場合は、他の原因があることが考えられます。
『WiMAXが繋がらない原因と対策!室内で圏外になるケースや電波があるケース』も合わせてご覧になってみてください。
自宅にUQ宅内アンテナを設置し自宅に基地局を作る例や、電波干渉で繋がらない例なども解説しています。