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ADSLとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説します

ADSLとは

以前はブロードバンドの主流だったADSLですが、最近ではあまり利用している人はいなくなってしまいましたよね。

光回線の高速化、低価格化により、ADSLを利用するメリットはあまりなくなってしまいましたが、地域によってはまだ利用されている方はいらっしゃいます。

ADSLとは何なのか?仕組みやメリット・デメリットを、光回線やポケットWiFiと比較してわかりやすく解説しました。

ADSLとは?仕組みをわかりやすく

ADSLとは 仕組み

出典:ADSLを知ろう

ADSLとは『Asymmetric Digital Subscriber Line(非対称デジタル加入者線)』の略称で、上りと下りの通信速度が非対称となっています。

ADSLはアナログ電話回線を利用し、ADSLモデムを通してデータ通信を行うインターネットサービスです。

ADSLの仕組みは電話回線の周波数を、スプリッタを利用して音声とデータ通信用に分け、パソコンとADLSモデムをLANケーブル、もしくは無線LANで接続してインターネットに接続します。

  • フレッツADSL
  • Yahoo! BB ADSL
  • アッカADSL

と複数の回線事業者がサービスを展開しています。

ADSL回線の種類

電話共用タイプ

アナログ電話回線を、一般加入電話とインターネットで共有します。

自宅の電話回線をそのまま使えるので大掛かりな工事は必要ありません。

ADSL専用タイプ

ADSL専用の回線を新設しますので、電話は利用することができません。

電話加入権が無くても申し込みできるのが特徴ですが、その分月額料金は高めとなります。

ADSLの歴史

使ったら使った分だけ料金がかかるアナログダイヤルアップとは異なり、ADSLは定額で常時インターネット接続ができるサービスということで1999年〜にスタートしました。

1999年:長野県で商用ADSLサービス開始
2000年:イー・アクセス、フレッツADSL提供開始
2001年;光回線(Bフレッツ)、Yahoo! BB ADSLサービス開始
2002年:ADSL加入者が500万人を突破
2003年:24Mbps、40Mbpsと速度向上
2004年:加入者1000万人超え
2005年:光回線が伸びる
2006年:光回線が700万世帯超え、ADSLが減少

2001年のYahoo! BB登場で一気に人気となったADSLは、8Mbpsでのサービスが主流でしたが、47Mbpsの高速通信可能なプランが出たり、低速で低価格帯のプランが出たりと人気になりました。

ADSLのメリット

ADSLには以下の様なメリットがあります。

  • 月額料金が安い
  • 利用可能エリアが広い
  • 導入が楽で初期費用が安い

月額料金が安い

ADSLは月額料金が安いのが特徴です。。

■電話共用型

回線業者プラン月額料金
フレッツADSLモアIII(47Mタイプ)2,800円
モアII(40Mタイプ)2,750円
モア(12Mタイプ)2,700円
8Mタイプ2,650円
1.5Mタイプ2,600円
エントリー(1Mタイプ)1,600円
Yahoo! BB ADSL12M1,801円〜
50M2,564円
※フレッツADSLはプロバイダが別途必要です。

■ADSL専用型

回線業者プラン月額料金
フレッツADSL
(ADSL専用型)
モアIII(47Mタイプ)5,050円
モアII(40Mタイプ)4,950円
モア(12Mタイプ)4,850円
8Mタイプ4,750円
1.5Mタイプ4,550円
エントリー(1Mタイプ)2,950円
Yahoo! BB ADSL
(電話加入権不要タイプ)
12M3,393円
50M4,156円

ADSLの最安値はYahoo!BB ADSLの12Mbpsです。フレッツ光は1Mタイプ以外はほとんど料金は変わりません。

フレッツADSLの場合、光回線に切り替えた方が料金が安くなるケースが多くあります。

インターネットの料金だけで考えると高いと感じるかもしれませんが、光電話に加入することで、NTT加入電話の基本料金が1600円→500円となりますので、トータルで考えると乗り換えた方がメリットは多くあります。

今の電話番号もそのまま残すことができます。

利用可能エリアが広い

光回線やWiMAXなどのポケットWiFiは、都心では利用可能なものの、地方・田舎の地域ではまだ開通していない場所も多くあります。

電話回線を利用したADSLは日本全国で利用できます。

NTTの基地局から遠い地域、光収容(光ファイバー化)地域、以外では殆どのエリアで利用可能です。

導入が楽で初期費用が安い

adslモデム

ADSLは自宅の電話回線を利用しますので、光回線の様な訪問工事がありません。

回線事業者からモデムが送られてきますので、モジュラージャックとスプリッタを繋ぎ、モジュラーケーブルと電話機とADSLモデムをモジュラーケーブルで接続するだけです。

申し込みから利用開始まで1〜2週間ほどで、工事が必要無いので初期費用も安く抑えることができます。

ADSLのデメリット

ADSLには以下のデメリットがあります。

  • 最大通信速度が遅い
  • NTT基地局との距離で速度が遅くなる
  • 通信が不安定でケーブルによるトラブルが多い
  • ADSLは廃止が決定している

1つずつ見ていきましょう。

最大通信速度が遅い

回線最大通信速度
ADSL50Mbps
フレッツ光1Gbps
Nuro光2Gbps
WiMAX1.2Gbps

ADSLの最大通信速度は1Mbps〜50Mbpsとなっており、光回線やモバイル通信(LTE)と比較するとかなり遅いです。

光回線の最大速度は1Gbpsとなりますので、20分の1以下となります。

あくまでベストエフォート型のサービスとなっていますので、常に最大速度でインターネット接続ができるわけではありません。

現在のWEBサービスは画像や動画が多く使われていますので、より高速の回線を必要とされます。

快適に利用できるインターネット回線速度の目安は10〜30Mbpsほどです。

もしそれ以下の数字なのであれば、光回線やポケットWiFiに乗り換えたほうが快適にネットが利用できるようになります。

関連記事:ネット回線速度の目安や平均は?快適な下り上りの通信速度をチェック

NTT基地局との距離で速度が遅くなる

ADSLの大きなデメリットは、NTT収容局との距離が遠くなればなるほど、回線速度が遅くなってしまうところです。

これを伝送損失といいます。

たとえ高速プランに加入していたとしても、伝送損失が10dbを超えたところから一気に速度が低下してしまいます。

伝送損失が30dbを超えてしまうと速度が出なくなってしまいますので、光回線を考慮に入れたほうが良いでしょう。

伝送損失

出典:NTT東日本 | 通信速度チェックコーナー | フレッツ・ADSL | フレッツ

伝送損失による実測速度

0〜10db・・・20Mbps〜
11db〜20db・・・20Mbs〜
21〜30db・・・5〜15Mbps
31〜40db・・・2〜6Mbps
41〜50db・・・1〜3Mbps
51db〜・・・0〜2Mbps

NTTの公式ページで電話番号を入力すれば自宅までの線路距離長、伝送損失を確認することができます。

  • 線路距離長・・・NTT収容ビルから自宅までのメタル回線の長さ
  • 伝送損失・・・NTT基地局から自宅までの信号電力の劣化程度を表す数値

電話回線の線路情報(NTT東日本)
経路情報開示システム(NTT西日本)

線路情報開示画面

ご指定の電話番号による検索はできませんでした。

と表示された場合は、メタル回線ではなく光電話になっている可能性や、『光収容(光ファイバー化)』されているエリアで、ADSLが利用できない地域になっている可能性があります。

通信が不安定でケーブルによるトラブルが多い

周囲の電話回線や空気中のノイズからも悪影響を受けてしまいますので、通信は不安定です。

アナログ電話回線自体が老朽化しており通信トラブルが起こりやすいというデメリットもあるのです。

ADSLは廃止が決定している

フレッツADSL、Yahoo! BB ADSLも新規の申し込みは終了しており、ADSL自体の廃止も決定しています。

  • フレッツADSL・・・2023年1月終了
  • アッカADSL・・・2017年3月終了

ADSLを今後長く利用することはできませんので、インターネットを利用される場合、光回線やポケットWiFiなどの乗り換えをする必要が出てきます。

以下の記事でADSLの終了時期や乗り換え先のおすすめを紹介しています。

関連記事:ADSLの終了時期はいつ?乗り換え先のおすすめはWiMAX?光回線?

ADSLと光回線を比較!どっちがおすすめ?

 ADSL
光回線
サービス名Yahoo!BB(50M)ドコモ光
月額料金4,200円前後(固定電話込み)5,200円(戸建て)
4,000円(マンション)
最大通信速度下り:50Mbps
上り:5Mbps
下り:1Gbps
上り:1Gbps
伝送損失の影響有り無し
工事費4,800円12,000円〜18,000円
工事の立ち会い無し有り

月額料金はADSLよりも光回線の方が安いです。

しかし、ADSLは最大速度50Mbps、光回線は1Gbpsと通信速度が全然違います。

最大通信速度はあくまで理論値となりベストエフォート型ですが、50Mbpよりは1,000Mbpsの方が確実に速くなります。

光回線は伝送損失の影響を受けませんので、NTTの基地局からの距離が遠くても通信速度は遅くなりません。

ADSLが登場した2,000年はインターネットはパソコンで行うものでしたし、ネットで動画を見ることはあまりありませんでした。

アナログダイアルアップやISDNを利用していた私には、とても画期的に移りましたね。

しかし、現在はインターネットはスマホで気軽にできる時代になりましたので、家族分のデータ容量をADSLのみで賄うのは難しくなりました。

ADSLがおすすめの方

  • とにかく月額料金を安くしたい方
  • 光回線が開通していないエリアにお住まいの方
  • 伝送損失が30db以下の方(局舎から2km以内)
  • あまりインターネットを利用しない方
光回線がおすすめの方

  • 自宅がNTTの基地局から離れている方
  • 動画をよく視聴する方
  • マンションにお住まいの方(料金がADSLより安い)
  • 電話料金を安くしたい方

光回線は工事があるので嫌・・・。』という方には、コンセントに繋ぐだけで工事無しで高速通信でインターネットが利用できる『置くだけWiFi』がとても人気です。

ポケットWiFiのホームルーター版で、WiMAXやワイモバイルから発売されています。

月額料金2,726円〜、最大通信速度1.2GbpsとADSLよりも遥かに高速で、料金も安いですので一度ご覧になってみてください。

関連記事:WiMAX L02の評判や注意点!HOME01と比較レビューした結果

まとめ

ADSLとは、電話回線を利用したインターネットサービスで、以前は人気でしたが今となっては古いサービスとなってしまいました。

月額料金は安いものの、通信速度が遅く不安定ですので、光回線の方がおすすめです。

以前は光回線の料金が高かったので、ADSLを利用しているという方はいましたが、料金が安い光回線が色々と登場しましたので乗り換えのタイミングとしては最適化と思います。

ADSLが廃止になる直前では混み合う可能性がありますので、お早めに切り替えをされることをおすすめします。

関連記事:ADSLの終了時期はいつ?乗り換え先のおすすめはWiMAX?光回線?

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