インターネット回線速度の目安はどれぐらいが普通なのでしょうか?
同じ光回線でもNURO光、フレッツ光、auひかり、光コラボなど、光回線の種類でも回線速度は変わりますし、利用しているプロバイダでも違いがあります。
この記事では快適にインターネットを利用できる回線速度・通信速度の目安や平均を紹介します。
もし、『回線速度が遅い・・・。』とお悩みなのであれば、高速通信が可能なインターネット回線も合わせて紹介していますので、乗り換えを考えてみてはいかがでしょうか?
インターネットが快適に利用できる回線速度の目安は?
快適に感じる速さの目安は下り10〜30Mbps
普通にインターネットでWEBサイトの閲覧を中心に利用されるのであれば、下り10Mbpsほどあればサクサクと快適にインターネットに接続できます。
高画質動画を見られる方でも実は100Mbps以上の速度は必要ありません。
インターネット動画の視聴やオンラインゲームをされる場合まで考慮に入れても、30Mbps程度の回線速度が1つの目安となります。
『上り』よりも『下り』の回線速度が重要
インターネット回線速度は『上り』と『下り』の2種類があります。
- 上り(アップロード)・・・メールを送信したり、写真を送信
- 下り(ダウンロード)・・・ホームページ閲覧や動画視聴
ネットサーフィンをしたり、動画視聴する時に重要になるのは下りの回線速度です。
大きなファイルをネット上にアップロードするのでなければ、上りの回線速度は1Mbpsでも快適に利用可能です。
最大通信速度はベストエフォート型!実測速度は違うので注意
インターネットを契約する時に『最大通信速度100Mbps』、『最大通信速度1Gbps』などの速度が記載されていたかと思います。
しかし、これらはベストエフォート型となっており、『最大限の努力をする』という意味での理論値です。実際に出る速度ではありません。
インターネット回線速度は、利用しているプロバイダ、場所、混み具合などで大きく異なります。
光回線の場合、実測速度は契約速度の3割〜6割ぐらいが目安となってきます。
最高通信速度1Gbpsの光回線になると実測速度はかなり落ちてくるので、3割の300Mbpsほど出ていれば十分な速度が出ていると言えます。
- 100Mbpsの回線なら・・・30〜60Mbps
- 1Gbpsの回線なら・・・〜300Mps
ベストエフォートの通信速度と実効速度の乖離が起きないように、実行速度計測手法や情報提供などに関するガイドラインもできています。
参考:インターネット接続サービスの実効速度計測手法及び利用者への情報提供手法等に関するガイドライン
ネット回線速度の目安を用途別に紹介
インターネットの回線速度の目安は、インターネットを利用して何をするのかでも変わってきます。
PCを利用するのか?スマホに接続するのか?テレビを視聴するのか?用途別の回線速度の目安を紹介していきます。
用途 | 回線速度 |
---|---|
LINE・メール | 128kbps〜1Mbps |
ホームページ閲覧 | 1Mbps〜10Mbps |
YouTube動画 | 1Mbps〜20Mbps |
オンラインゲーム | 30Mbps〜 |
LINE・メールの送受信の目安
LINE・メールの送受信に必要な回線速度は128Kbps〜1Mbps程度です。
LINEでのやり取りや、メールの送受信はほとんどデータ容量を利用しません。
ですので、もし速度制限にかかっていて128kbpsの速度しか出なかったとしても普通に通信することは可能です。
PCでのホームページ閲覧・ファイルのダウンロードの目安
ホームページ閲覧やネットサーフィンでは1Mbps〜10Mbpsほどの回線速度が目安となります。画像が多いサイトでも3Mbps〜10Mbps程度でスムーズにアクセスすることができます。
文字テキストが中心のページならば1Mbpsでも問題はありません。
YouTube動画の視聴の目安
画質 | 推奨回線速度 |
---|---|
4K | 20Mbps |
HD 1080p | 5Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
YouTube動画は、動画の解像度によって推奨される回線速度が異なります。1Mbps〜20Mbps程度の回線速度が必要となります。
スマホで標準画像の動画を視聴するならば1Mbps。
最も高画質となる4K画質の動画の場合は20Mbpsの速度が必要となりますが、HD動画でも5Mbpsで十分ですので、4K画質の動画を見ない場合は5〜10Mbpsもあれば十分と言えます。
参考:動画ストリーミングに関する問題のトラブルシューティング - パソコン - YouTube ヘルプ
PS4やPCでオンラインゲーム(ネトゲ)をする場合
オンラインゲームもゲームの種類によっては回線速度が8Mbpsぐらいでも問題ないものはあります。
私も以前PS4でFF14を10Mbpsの速度で接続したことがありますが、簡単なプレイならば問題なく接続できました。ただ、激しい戦闘などは少しでも止まってしまうと問題がありますので、速ければ速いほどよいですね。
FPSなどをされる場合は実測値で50Mbpsほどの回線速度は欲しいです。
インターネット回線の応答速度(PING)も重要
特にFPSなどのオンラインゲームをされる場合は回線速度だけではなく応答速度(PING値)も重要となってきます。
スプラトゥーンなどのFPSゲームや格闘ゲームを遊ばれる方はPing値10m以下がおすすめです。
- 1〜15m・・・かなり速い
- 15〜35m・・・速い
- 35〜50m・・・普通
- 50m〜・・・遅い
Ping値は25mほどで快適に利用可能です。50mを超えていたら遅いと認識しておくと良いです。
Ping値の目安は、有線LANならば〜20mbps、無線LANならば20m〜50mぐらいとなりますので、有線接続にするだけでも応答速度を改善することが可能です。
ネット回線速度とPING値の実測を測定してみよう
自分のインターネット回線速度がどれくらいなのかをチェックしてみましょう。
スピードテストで有名な『Speedtest.net』で回線速度の測定をしてみましょう。
『Speedtest.net』は回線速度と応答速度(PING)の両方を測定することができます。
スマホからでも簡単にアクセスすることができます。
- 環境・・・Broad WiMAX『W05』
- 場所・・・都内のスタバ
- 回線速度・・・37.4Mbps
- 応答速度・・・72m
回線速度はポケットWiFiでも問題ない速度がでます。仕事や動画視聴であれば十分です。
応答速度は遅めになりますので、オンラインゲームには向かないと言えます。
Googleで『スピードテスト』と入力してもチェックできる
簡単にスピードテストをしたい場合はGoogleの検索窓に『スピードテスト』と入力してみましょう。
以下のような画面になり、直接スピードテストを行うことができます。
実際にポケットWiFiでスピードテストを利用してみましたが、18Mbpsでも高速と診断されます。
インターネット回線速度の平均は?どれくらいが普通なの?
ブロードバンド通信速度測定サイト『RBB SPEED TEST』のランキングデータ集計では、回線速度の平均値を確認することができます。
- スマホの回線速度の平均値
- 固定回線速度の平均値
- 都道府県別の平均値
などの月間80万件ほどのデータを集計しているので信頼できますね。
光回線の回線速度の平均
NURO光とauひかりの回線速度の平均は900Mbps以上とかなりの高速です。
- 1位・・・NURO光
- 2位・・・auひかり(au one net)
- 3位・・・auひかり(@nifty)
プロバイダはSo-net、au one net、@nifty、BIGLOBEの平均値が速いですが、そこまで変わらないので誤差ですね。
ケーブルテレビは一部の地域でしか利用できませんがもTOP10入りしているものがあります。
光コラボの回線速度の平均
光コラボレーションはフレッツ光の回線を利用しています。
ビッグローブ光、@nifty光、AsahiNet光の回線速度の平均値が高いですが、対象の計測数はドコモ光やソフトバンク光が圧倒的に多いです。
特にドコモ光はプロバイダによってかなり速度が変わりますので、どのプロバイダを利用しているのかもチェックする必要があります。
ドコモ光の回線速度の平均
ドコモ光×GMOとくとくBBの回線速度の平均が公式サイトで公開されています。
- 下りの回線速度・・・171Mbps
- 上りの回線速度・・・138Mbps
と4K動画やオンラインゲームでも対応できる通信速度です。
公式サイトが出している数値で各地域ごとの回線速度の平均も見ることができますので、ドコモ光を利用中の方はチェックをしてみると良いでしょう。もし、平均値よりも低いようでしたらプロバイダにも原因がありますので変更も考えてみると良いです。
参考:ドコモ光×GMOとくとくBBの速度の秘密公開 | 速いドコモ光なら GMOとくとくBB
WiMAX・ポケットWiFiの回線速度の平均
WiMAXやポケットWiFiはモバイル通信サービスになるので、場所・端末・時間帯によって通信速度はかなり変わります。
私が調べてみた結果平均値は以下の通りでした。
- 下りの回線速度・・・47.4Mbps9
- 上りの回線速度・・・95Mbps
関連記事:WiMAXの通信速度の実測は?上り・下りの平均値や実効速度が出ない場合
番外編:スマホの回線速度の平均
スマートフォンの回線速度の平均はauが45Mbpsで1位でした。
もし、回線速度を測定して平均以下なのであれば、改善したり、乗り換えを検討していくと良いでしょう。
インターネット回線速度が遅い場合の乗り換え先のおすすめ
ネット回線速度が平均値よりも遅い場合、以下のような改善方法があります。
- モデム機器を再起動してみる
- 無線ルーターを最新のものに買い替える
- 無線LANから有線LANに切り替える
- 有線LANケーブルをカテゴリー5e以上に変える
光回線やポケットWiFiの速度が遅い原因や対策を知りたい方は以下の記事をご覧になってみてください。
それでも改善しないようであればインターネット回線自体を乗り換えてしまうのが確実です。
NTTのフレッツ光や光コラボを利用している場合、NTT以外の回線に乗り換えをすることで速度が改善することはよくあります。
NURO光(最大通信速度2Gbps)
NURO光は最大通信速度2Gbpsの光回線です。
他社の光回線は最大1Gbpsですので、2倍の回線速度となります。
一番速度が速い光回線として有名で、施設したけれど使われていない『ダークファイバー』という光ファイバーを利用しています。
しかし、NURO光は関東と関西の一部の地域のエリア限定の光回線となりますので、エリア外の方は残念ながら利用することができません。
月額料金は戸建て4,743円、マンション1,900円〜2,500円と他社の光回線と比べて料金が安いので『速度が遅い』とお悩みの方は乗り換えの考慮に入れてみることをおすすめします。
キャッシュバック額は35,000円と高額キャッシュバック特典も付きます。
nuro光(2Gbps)導入までの顛末。結果として得られた速度は最高でした
https://t.co/hR9kyD43k8— Engadget 日本版 (@engadgetjp) 2018年6月23日
auひかり(auユーザーにおすすめ)
auひかりもNURO光と同じぐらいの実測速度が出る光回線です。
NURO光が対象外のエリアにお住まいの方におすすめです。
ネットのみの申込みでも43,000円のキャッシュバック特典があります。
月額料金は戸建て5100円、マンション3,800円とNURO光よりは高くなりますが、auのスマホをお使いの方はスマホ料金も割引となりますので、特にauユーザーにおすすめできます。
インターネット契約を変更する際の違約金負担もしてくれるのが魅力ですね。
ちなみにauひかりの仙台サーバとの通信速度はこうだった pic.twitter.com/Fg2ILoHT4U
— 喘息肺炎治らないマン (@NTRoLIKoNs) 2018年7月7日
ドコモ光(v6プラス対応プロバイダがおすすめ)
ドコモ光も回線速度が速いと評判の光回線で、フレッツ光を利用中の方は簡単に転用できますし、光電話や光テレビも継続して利用することができます。
しかし、ドコモ光はプロバイダによって速度がかなり異なります。現在ドコモ光を利用されている方であればプロバイダを変更するだけでも速度は改善する可能性があります。
高速通信をしたい場合はv6プラス対応のプロバイダを選択することが重要です。
月額料金も戸建て5,200円、マンション4,000円と低価格です。
『GMOとくとくBB』のドコモ光では公式サイトで実測速度を公開していますし、対応の無線LANルーターも無料でレンタルできますので、ドコモの携帯電話やスマホをお持ちの方にはとてもおすすめの光回線です。
900Kbps. https://t.co/SGSWVVlHGS
NTTのドコモ光です!!!素晴らしい回線速度!!!
— ふーたん@依頼大募集 (@3_14_mix) 2018年5月6日
関連記事:ドコモ光のプロバイダおすすめ3選!料金・速度で比較した結果
WiMAX2+(月額料金2,726円〜)
WiMAXとは、UQコミュニケーションが提供している、工事が必要ないモバイル通信サービスです。
もし、『自宅であまり高画質動画を見ない』『オンラインゲーム』をやらないのであれば最大1Gbpsの光回線は必要ありません。
WiMAXの最新機種『W05』の最大通信速度は758Mbpsで、高速通信ができるモバイルルーターです。
自宅のみで利用されるのであればホームルーター『L01s』で安定通信が可能です。
マンションタイプのフレッツ光ネクストを利用している場合、集合住宅で共有となりますので、モバイル通信に切り替えてしまった方が通信速度が改善する場合があります。
ギガ放題プランに加入することで月間のデータ通信量は無制限、通信制限無しで利用可能となります。
月額料金2,726円〜利用可能なので、光回線を利用されている方ならば毎月2,000円近く節約できる可能性が高いです。
関連記事:WiMAXのおすすめプロバイダはココ!徹底比較で選んだ本当に契約すべき5選
まとめ
ネット回線速度の目安は下り30Mbps、応答速度25msほどあれば十分快適にインターネット利用することができるでしょう。
光回線は確かに高速通信ができるのですが、そこまでの速度を必要としていない方は多いはずです。
高画質動画やオンラインゲームを利用されない方でしたら、通信速度は10Mbpsでも十分ですので、WiMAXなどの料金の安いプランに変更をしてしまった方がお得にインターネットが利用できるかと思います。
逆に、ネット回線速度が速ければ速いほどいい方はNURO光やauひかりがおすすめです。