WiMAXは海外でも使えるのでしょうか?
せっかくWiMAXの契約をされているのでしたら、海外でもワイマックを利用したいですよね。
しかし、残念ながらWiMAX2+は海外では利用することはできません。
『WORLD WiMAX』という海外サービスもあることはあるのですが、限定地域でしか利用できず、現在販売されているWiMAX2+機種には対応していないのです。
WiMAXユーザーが海外でインターネット接続をするならば、ポケットWiFiレンタル、SIMフリー端末の利用、国際ローミングサービスの方が適しています。
この記事では、WiMAXユーザーが海外でインターネットを利用するのに最もおすすめな方法を説明していきます。
WiMAXが海外で使える『WORLD WiMAX』とは?
海外でもWiMAX通信に接続可能な『WORLD WiMAX』というサービスがあります。
日本のWiMAXサービスをそのまま利用できるわけではなく、接続先は現地のWiMAXサービス提供している業者となり、期間限定で契約する形になります。
以前はアメリカと韓国に対応していましたが、2015年にアメリカ国内でのWorld WiMAXサービスが終了してしまったので、現在は韓国のみで提供されています。
韓国も全ての場所で利用できるわけではなく、利用可能な都市は決まっている地域限定サービスです。
- 接続先提供会社:KT
- 利用料金:3000ウォン/24時間
- 支払い方法:クレジットカード
- WiMAX利用可能エリア:ソウル、プサン、インチョン、テジョン、クワンジュ、テグ、ウルサン
WiMAX搭載パソコンでしか使えないので非現実的
海外でWiMAXを利用することができるのは、WiMAXの特定の通信モジュールが内蔵されたWiMAX搭載パソコンのみとなっており、WiMAXのモバイルWiFiルーターでは接続できません。
旧WiMAX通信は2020年に終了が決定しており、WiMAX2+に移行しています。
すでにWiMAX搭載PCは販売されておらず、旧式のWiMAXパソコン(接続ユーティリティのバージョンが対応しているPC)でしか利用できないので、あまり現実的ではありません。
- 渡航前に国内でWiMAX契約をする
- WiMAX搭載パソコンのWiMAX通信モジュールとWiMAX接続ユーティリティのバージョンを確認する
- 渡航先のWiMAXサービスエリア内でパソコンを起動する
- インターネット接続をする
- 海外のWiMAX提供会社と契約を行う
- インターネット利用ができる
WiMAX2+は海外では使えない
WiMAX2+は『UQ WiMAX』を始め多くのMVMO事業者がサービスを提供しており、月額料金が安い人気のモバイル通信サービスです。
しかし、どの通信業者も日本国内向けのサービスとなっており、海外では利用不可です。
WiMAXユーザーが海外でWiFiを利用する方法
海外ポケットWiFiをレンタルする
一番簡単な方法は海外ポケットWiFiのレンタルです。
グローバルWiFi、イモトのWiFiなど海外旅行先で利用可能なポケットWiFiレンタルサービスがありますので、短期間の旅行であれば1日300円〜格安で海外でもインターネットが利用できます。
事前にWEB申し込みをしておけば空港で直接レンタルをすることも可能ですし、スマホ、ノートパソコン、タブレットなど複数の端末でインターネット接続することが可能になります。
海外旅行中はスマホでGoogle MAPを見ることも多いはずですので、無料WiFiスポットやホテルのWiFi以外に、移動中でもインターネットは使えたほうが良いです。
友人と一緒の旅行に行かれる場合は、1つレンタルしておけば共有で使うことも可能です。
データ通信容量は1日500Mbpsほどで通信制限はありますが、滞在先で調べ物をしたりするぐらいならば十分な容量です。
海外でのレンタルWiFiに関しては『海外旅行で使えるポケットWiFiのおすすめは?海外WiFiレンタルを徹底比較』で詳しく説明しています。
SIMフリースマホで現地SIMを利用する
もし、SIMフリー対応のスマートフォンをお持ちなのであれば、現地のプリペイドSIMカードを購入することで、日本国内と同じようにインターネット接続ができます。
どこの国でも空港でSIMカードは販売していますので、iphoneやAndroidを店員さんに渡せば、SIMの設置から設定まで2〜3分で全てやってもらうことができます。
データ通信容量は『1GB〜無制限』と、契約プランや値段は国によって異なりますが、タイならば1,500円ほどで2週間使い放題など、値段はそこまで高くありません。
スマホがSIMフリーに対応していないと利用することはできませんので海外に行く前に確認をしておきましょう。
SIMフリーモバイルルーターで現地SIMを利用する
ノートパソコンやタブレットを使いたい場合は、設定してもらった現地SIMカードをSIMフリーモバイルルーターに挿せばそのまま利用可能です。
多くの国に対応している『MR05LN』や、SIMを実際に挿さなくても使えるクラウドSIM型の『GlocalMe』が人気です。
海外のみではなく国内利用も可能なモバイルルーターです。通信速度も海外で40Mbpsとか出ますので国内と変わらない速度で利用可能です。
関連記事:SIMフリーモバイルルーターのおすすめはコレ!格安SIMでポケットWiFiを使う方法
海外でも使えるSIMフリーWiMAXルーターは?
WiMAX端末はSIMロックが書けられている物が多いですが、中にもSIMフリーのモバイルWiFiルーターがあります。
海外SIMを挿して海外でWiMAXを利用されている例があります。
- Speed Wi-Fi NEXT W05
- Speed Wi-Fi NEXT W04
- Speed Wi-Fi NEXT W03
- Speed Wi-Fi NEXT W01
対応バンド・・・2100(B1)/1800(B3)/850(B5)/700(B17) /800(B18)/2500(B41) /3500(B42)
設定に慣れている人向けとなり、気軽には利用できないので注意が必要です。
スマホの国際ローミングを利用する
ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアのスマートフォンを契約している場合、国際ローミングサービスに登録すれば海外でもスマホが利用できます。
- 日本で契約中のデータを利用する(980円/1日)
- 無制限の2段階定額(1,980円〜2,980円/1日)
気軽に利用できるメリットがありますが、現地SIMやレンタルWiFiルーターと比較すると割高になります。
利用しすぎてしまうと予想外の金額が請求されてしまうリスクもありますので、心配な方はWiFiレンタルやプリペイドSIMの方が安心です。
WiMAXプロバイダの中でも唯一、『au WiMAX』で契約中のW05、W04、W03、W01のみ国際ローミング(海外ダブル定額)に対応しています。(WiMAX2+回線ではなく現地の回線となります。)
料金が高すぎるのでおすすめはできません・・・。
UQコミュニケーションズで契約しているWiMAXは国際ローミングは利用できません。
まとめ
WiMAXを海外で使える『WORLD WiMAX』は利用可能な条件が厳しすぎます。
WiMAXユーザーが海外でインターネットを利用するのであれば、SIMフリー端末よりも、レンタルWiFiルーターの方が楽に利用できます。
各キャリアの国際ローミングや海外ポケットWiFiのおすすめに関しても以下の記事でまとめていますので、合わせてご覧になってみてください。