SIMフリーモバイルルーターは、格安SIMを挿すことでポケットWiFiとして利用することができます。
自分の好きなルーターを選ぶことができ、格安SIMの組み合わせパターンも複数ありますが、メリットだけではなくデメリットもあります。
LTE対応のSIMフリーモバイルルーターを比較して、おすすめ機種を選びました。合わせてセットでおすすめの格安SIMも紹介します。
今すぐおすすめを知りたい方は『SIMフリーモバイルルーターおすすめ4選』からご覧になってみてください。
SIMフリーモバイルルーターとは?
SIMフリーのモバイルルーターとは、SIMロック解除されているモバイルルーターです。
通常モバイルルーターはドコモで申し込みをしたらdocomoのSIMカード、auで申し込みをしたらauのSIMカード、ソフトバンクで申し込みをしたらSoftbankのSIMカードと、ルーターと通信業者がセットになっています。
SIMフリーモバイルルーターはどこの通信業者のSIMでも自由に利用することができるという特徴があります。
SIMフリー以外のモバイルルーターは以下の記事でまとめています。
関連記事:モバイルルーターおすすめ比較ランキング!無制限・格安価格どっちを選ぶ?
SIMフリーモバイルルーター(ポケットWiFi)のメリット
格安SIMの月額料金が安い
格安SIMは格安スマホに使うものとお考えの方も多いと思いますが、モバイルルーターでも利用することができます。
SIMフリーモバイルルーターには、データー通信専用の格安SIMを挿入することができるので、回線とセットでルーターを購入されるよりも通信費を節約することができます。
通信会社 | 月額料金 |
---|---|
格安SIM(UQ Moblie) | 980円 |
Yahoo!WiFi | 1,980円 |
WiMAX(Broad WiMAX) | 3,411円 |
ワイモバイル | 3,696円 |
ソフトバンク | 3,696円 |
ドコモ | 6,400円 |
関連記事:ポケットWiFiを安い値段で契約する方法!料金最安値のおすすめはココ!
契約期間の縛りがないので違約金の心配なし
- 格安SIM・・・無し
- WiMAX・・・2〜3年
- ワイモバイル・・・3年
WiMAXやワイモバイルなどのポケットWiFiサービスは3年間の契約期間が基本となっています。
更新月以外の解約は2万円以上の高額の違約金が発生してしまう可能性があります。
SIMフリーモバイルルーターは買い切りとなりますし、格安SIMのデータプランには契約期間が設けられていないことが多いですので、途中解約による違約金の心配もいりません。
回線とルーターを自由に組み合わせできる
自分の好きなモバイルルーターを購入して、格安SIMの通信業者も自由に選択できます。
ドコモ系の格安SIMや、au系の格安SIMなど自分に合ったSIMでインターネットに接続できます。
もし、回線の繋がりが微妙でも他のSIMに差し替えて使うことが可能なのも魅力ですね。
LTE対応なので、エリアが広く屋内でも繋がりやすい
格安SIMはドコモやauのLTE回線を利用していますので、利用可能なエリアが広く、屋内・電車・地下などでも繋がりやすいという特徴があります。
WiMAXは圏外でも格安SIMならつながるというケースは多くあります。
テザリングよりも便利
わざわざSIMフリーモバイルルーターを使うなら、スマホで十分では?と感じる人もいるでしょう。
テザリングを利用する場合、以下のようなデメリットがあります。
- オプションで月額料金が高くなる
- SIMがテザリングに対応していない
- スマホのバッテリーがすぐに減ってしまう
SIMフリーモバイルルーターを利用することで、テザリングのデメリットを全て解消することができます。
海外でもWiFiが利用できる
SIMフリーモバイルルーターは日本国内のみではなく海外でも利用することが可能です。
SIMカードを現地のSIMに挿し替えることで、海外でインターネットを接続することができるようになります。
海外SIMは空港で購入したり、プリペイドSIMを事前にオンラインで購入し、設定が必要となります。
お持ちのスマホを『海外ローミング』で利用するという方法もありますが、料金はかなり高額となりますので、海外によく行かれる方にはSIMフリーモバイルルーターはおすすめです。
関連記事:海外旅行で使えるポケットWiFiのおすすめは?海外WiFiレンタルを徹底比較
SIMフリーモバイルルーターのデメリット
端末を購入する必要があるので初期費用が高くなる
- WiMAX・・・0円
- ワイモバイル・・・41,400円(月々割で実質0円)
- SIMフリーモバイルルーター・・・1万円〜2万円
SIMフリールーターはAmazonなどで購入する必要があります。価格は1万円〜2万円ほどかかります。
WiMAXなどは端末料金0円のキャンペーンを行っていますが、SIMフリーモバイルルーターを購入する分初期費用は高くなります。
SIMの知識が必要で気楽に導入できない
携帯キャリアのモバイルルーターや、WiMAX・ワイモバイルなどのポケットWiFiサービスは回線と端末がセットになっているので、早ければ申込みの翌日から利用することができます。
説明書にすぐにスタートできる方法も書いてあるので初心者でも簡単に使えるのが魅力です。
SIMフリーモバイルルーターは端末の購入先と、回線契約が別々なので、サポートも直接受けることができません。
自分でSIMの設定をする必要があるため最低限の知識が必要となってきます。
格安SIMには『micro SIM』『nano SIM』『標準SIM』と複数のSIMサイズがあり、端末によって対応しているものが違います。対応SIMカードを確認してモバイルルーターを購入する必要があるので注意が必要です。
速度が遅い・繋がりにくい場合が多い
格安SIMの問題点はキャリアのSIMよりもインターネットが遅かったり、繋がりにくい場合があるということです。
私も格安SIMを利用していますが、同じドコモ回線を利用していてもキャリアの回線とは違います。
昼休みや夜の時間帯など、混み合う時間帯はネットが繋がらなくなることはよくあります。料金が安い分、回線速度もそこまで期待ができません。
遅い・繋がらないという口コミ・評判は多くありますので快適に使いたい方は要注意です。
地下鉄でも一部Wi-Fi使えるし、このままWiMAX契約するー!
いい感じ♪格安SIM遅いからなぁ…
— ひらりひらりちろるん (@ahcnna8) 2018年7月13日
ただし、大手と違って普段の通信速度が少し遅いのでそこはお気を付けてください
(格安SIM全般)— ごとまさ (@gotomasa0119) 2018年7月12日
格安SIM使っているとこの時間帯は画像の読み込みがめっちゃ遅くなる
サムネ画像すら読み込み重くなるんだけど、チェキとかインスタントカメラとかあんな感じで「何が出るかな〜?」と楽しみながら待つようにしたら遅いのも案外悪く無いと思えるようになった(笑)
— masa (@masax08) 2018年7月12日
SIMフリーモバイルルーターおすすめ4選!海外でも利用可能
1.Aterm MR05LN
NEC製のSIMフリーモバイルルーター『Aterm MR05LN』
最大通信速度は375Mbpsでハイスペック、Amazonの評価も高く、満足度が高い人気のモバイルルーターです。連続通信時間も14時間と1日中利用しても問題なし。
通信速度、バッテリー共に優秀ですので、とりあえず迷ったらこの商品を選んでおけば間違いありません。
SIMスロットが2つあり、nanoSIM2枚を挿入することができるデュアルSIM対応で、利用環境に合わせて切り替えて利用することが可能です。
海外用に現地SIM、日本のSIMなどと抜き差しをしなくても大丈夫なのが便利です。
最初から様々なMVNOのAPN情報がプリセット済みなので設定も楽々です。
迷った時は『MR05LN』を選べば間違いなしと言えるほど、バランスが取れていて何にでも対応できるモバイルルーターです。
2.GlocalMe G3
世界100カ国以上で使えるクラウドSIM搭載のSIMフリーモバイルルーターの最新モデル。
オンラインで事前にSIMカードを購入しておくと、端末が自動的にクラウド上のSIMカードで接続をしてくれます。SIMカードを入れ替えずに使えるのが嬉しいですね。
最初から1.1GB分のデータパック付きとなりますので、本体価格のみで換算するともう少し安くなります。
nanoSIMを2枚装着することができるデュアルSIM対応で、普通のモバイルルーターとしても利用可能です。
海外渡航時+国内で便利なモバイルWiFiルーターです。
とてもおすすめのルーターですが、価格が2万円してしまうのと、重量が240gと他のモバイルルーターの2倍の重さがデメリットですね。
3.HUAWEI Mobile WiFi E5577
ファーウェイ製のSIMフリーモバイルルーター『HUAWEI Mobile WiFi E5577』
モバイルバッテリー機能も付いた便利なモバイルルーターです。
最大通信速度はLTE時は150Mbpsですが、1万円ほどで購入できるのでMR05LNよりも価格的にお得です。
バッテリーは3,000mAhの大容量で、連続通信時間12時間と充電無しで1日中使いこなすことができます。
ドコモのLTEプラチナバンドに対応し、多くの格安SIMに対応、国内外どこでも活用できるモバイルルーターです。
販売日から時間も経過しているので、中古品も出回っていますが、出品者によってバッチリーの持ちなどがかなり変わってしまうので、中古での購入はあまりおすすめできません。
4.Aterm MP01LN
NEC製のSIMフリーモバイルルーター『Aterm MP01LN』
比較的新しいモバイルルーターで、業界最小・最軽量(71g)と、カードよりも小さく持ち運びがしやすいのが大きなメリットです。
コンパクトながら最大通信速度はLTE時で150Mbps、連続通信時間10時間と十分な性能を持っています。
最大10代までWiFi接続可能で、5Ghz帯11acにも対応しているので電波干渉の問題も起こりづらいモバイルルーターです。
スマホから専用アプリをダウンロードしてバッテリー残量なども手軽に確認することができるモデル。
対応バンドは1、19、26のみとなりますが、docomo回線・au回線の格安SIMは利用可能です。
SIMフリーモバイルルーターの比較と選び方
SIMフリーモバイルルーターを選ぶときのポイントを説明していきます。
- 対応バンド、海外での使いやすさで比較
- 通信速度、バッテリー容量、持ち運び安さで比較
- 端末価格で比較
SIMフリーモバイルルーターの比較表
人気のSIMフリーモバイルルーターのスペックを比較しました。
MR05LN | GlocalMe G3 | E5577 | MP01LN | |
---|---|---|---|---|
発売日 | 2016年9月 | 2017年1月 | 2017年4月 | 2018年3月 |
SIMカード | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 | 標準SIM | nanoSIM |
最大通信速度 | 350Mbps | 150Mbps | 150Mbsp | 150Mbps |
連続通信時間 | 14時間 | 15時間 | 12時間 | 10時間 |
対応バンド | LTE:1/3/8/11/18/19/21 3G:1/5/6/8/19 | LTE:1/2/3/4/5/7/8/9/17/19/20 3G:1/2/4/5/6/7/9/19 | LTE:1/3/5/7/8/19/20 3G:1/2/5/6/8/19 | LTE:1.19.26 |
WiFi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
バッテリー | 2500mAh | 5350mAh | 3000mAh | 1670mAh |
重量 | 115g | 240g | 118g | 71g |
価格(Amazon) | 17,880円〜 | 20,900円〜 | 9,499円〜 | 9,018円〜 |
対応バンド、海外での使いやすさで比較
一番重要なのは、モバイルルーターが利用したい周波数に対応しているかどうか?
対応しているLTEバンドが多い方が利用できる通信業者が多くなります。
国内だけではなく海外に行ったときにも利用できる国が多くなります。対応バンドが少ないと利用可能な回線は少なくなります。
MP01LNはバンド数が3つしかありませんので、注意が必要です。
特にGlocalMe G3はクラウドSIM対応となっており、現地でSIMを購入しなくても、端末からデータ容量を簡単に購入できます。
通信会社 | 周波数 |
---|---|
ドコモ | Band1(2.1GHz)、Band3(1.7GHz)、Band19(800MHz)、Band21(1.5GHz) |
au | Band1(2.1GHz)、Band11(1.5GHz)、Band18(800MHz) |
ソフトバンク | Band1(2.1GHz)、Band3(1.7GHz)、Band8(900MHz) |
通信速度、バッテリー容量、持ち運び安さで比較
SIMフリーモバイルルーターの最大通信速度は150Mbpsの端末が多いです。
中には375Mbpsに対応しているものもありますが、150Mbpsが目安となるでしょう。
長時間外出先で利用するのであれば、連続通信時間が長いものを選ぶことをおすすめします。
ただ、バッテリー容量が大きくなると重量も増えてしまうので、バッテリー容量か持ち運びやすさかどちらかを選択しましょう。
- 最大通信速度が速い・・・MR05LN
- バッテリー容量が多い・・・GlocalMe G3
- 持ち運びやすい・・・MP01LN
端末価格で比較
高性能のSIMフリーモバイルルーター『GlocalMe G3』などは2万円を超える価格になってきます。
それほどの性能が必要なのかどうか?1万円ほどの『E5577』などでも十分に日常使いはできますので、自分に合った価格帯の製品を選ぶことが重要です。
SIMフリーポケットWiFiにおすすめの格安SIM
格安SIMは『データSIM』と『音声SIM』がありますが、モバイルルーターでは音声は使いませんので『データSIM』を選択しましょう。
FUJI Wifi
FUJI WifiはレンタルWiFiサービスになりますが、格安SIMのレンタルプランを設けています。
1GB〜10GBのデータ容量が少ないプランはありませんが、200ギガプランまでありますので、大容量で利用したい方におすすめです。
ソフトバンクのLTE回線ですので通信速度も高速です。
50ギガプラン・・・3,100円
100ギガプラン・・・3,800円
200ギガプラン・・・4,800円
関連記事:FUJI Wifiの速度や評判まとめ!制限なしでもおすすめできるのか?
UQ mobile(高速通信)
UQ mobileはWiMAXで有名なUQの格安SIMです。
速度がかなり速いと定評があり、できるだけ高速でインターネットに接続をしたい方におすすめできる格安SIMです。
高速で繋がりやすいプランと、速度は遅いが無制限で利用できる2種類のプランがあります。
データ高速プラン | 無制限プラン | |
---|---|---|
データ容量 | 3GB | 無制限 |
月額料金 | 980円 | 1,980円 |
最大通信速度 | 225Mbps | 500kbps(低速) |
DMMモバイル
DMMモバイルはデータ通信容量は1GB〜20GBと、プランが豊富にあります。
1GBプランならば月額料金480円と業界最安級です。20GBでも3,980円と他社の格安SIMよりも料金的なメリットが大きく人気があります。
1GB・・・480円
2GB・・・770円
3GB・・・850円
5GB・・・1,210円
7GB・・・1,860円
8GB・・・1,980円
10GB・・・2,190円
15GB・・・3,280円
20GB・・・3,980円
※ライトプランの最大通信速度は200kbps、それ以外のプランの最大通信速度は225Mbpsとなります。
まとめ
SIMフリーモバイルルーターは格安SIMとセットで、SIMフリーポケットWiFiとして利用することが可能です。
- 海外によく行く人
- 月額料金を安くしたい人
- 長期継続しない人
- WiMAXがエリア外の人
- 無制限でインターネットを利用したい人
- 高通信で快適に利用したい人
- 格安SIMの知識がない人
もし、データ通信容量が無制限のポケットWiFiをお探しならば、SIMフリーモバイルルーターはおすすめできません。
外出先でも使い放題で高速通信が利用したい場合、WiMAXも選択肢に入れてみると良いでしょう。
無制限のポケットWiFiに関しては『無制限ポケットWiFiのおすすめはコレ!月額料金・速度で比較した結果』でまとめています。